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田んぼの話〜無農薬栽培のこだわり

先祖伝来の土地を手放してまで開墾した
こだわりの田んぼ

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 無農薬のりんご栽培に取り組んでから、2年後、父は、開墾し田んぼを作ることを決心しました。食べていただく方に、より安全なお米を食べていただこうという強い想いからでした。その土地は、山の端にあり、どこからも影響を受けることなくお米を作れる、今考えると最高の場所です。しかし、当時はとうてい考えられない事でした。まずは、お金がありませんでした。父は、先祖伝来の土地を売って得たお金と借金をそれにあてたのです。百姓にとって先祖から受け継いだ土地を手放すということは、かなり勇気のいることですし、ましてや、土が肥えていない開墾地をその代償とするとは、とうてい考えられないことでした。

 開墾し、井戸を掘り、ため池を作り、やっと田んぼが出来たのは、5月下旬でした。ですから、その年は7月に入ってからの田植えでした。田植えが遅ければ、実りも遅く、稲刈りはみぞれが降り、非常に苦労したと聞いています。私が小さい頃記憶している当時の田んぼは、沼の中にぱやぱやと稲が生え、稲を刈ってはそり(雪国で遊ぶもの)にのせ、田んぼから引き上げた、そんなイメージです。

 また、開墾した田んぼは高低差があり、平にするのには、何年もかかりました。勿論、石もあります。拾っても拾っても拾いきれないほどありました。その頃は、大きなトラクターもなく、平らにならすことも、巨大な石を動かすことも、手で作業することがほとんどでした。土を肥やすために何年も堆肥を入れ、藁をすきこみ、畦を整え、数えきれないほどの苦労をして、今の田んぼがあります。

 今、田んぼを見学しにした方たちは、「素晴らしい田んぼですね。」と言って下さいます。南には津軽富士と言われる岩木山を仰ぎ、だんだんになっている我が家の田んぼは自慢の田んぼです。

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